「まる元」運動とは

コラボレーション型 介護予防の新しいしくみ

 専門家から、体力に応じた指導を、毎週、通年で受けられます。しかも低価格です。地域を「まるごと」元気にするためのプログラム「まる元」は、NPOがコープさっぽろ、北翔大学と力を合わせて、ソーシャルビジ ネスで自治体をサポートします。中心は、高齢者のための運動教室ですが、文化活動や地域のスポーツイベントなども含まれます。

“まる元”運動教室の3つの特徴

安心

皆様ひとりひとりの体力に合わせて、無理のない運動をおこないます。指導者は、皆様のご希望や質問にしっかり耳を傾けます。

安全

指導者は全員が「健康運動指導士」の資格をもつ専門家。怪我や事故がないよう、十分な配慮をしています。先生の目が行き届く25人までの小クラス制。

科学的

定期的に体力測定を行って、皆様の体力状態をチェックし、指導に反映させます。大学の専門家たちによるプログラムの開発や改善が行われます。

体力を調べる

体力測定の流れ

 開催地域にお住まいの高齢者の方を対象に可能な限り年1回体力測定会を行い、普段の生活に必要な動作6項目をチ ェック。合わせて週1回1時間の運動教室への参加を呼びかけることにより、地域での介護予防の取り組みを推進させます。体力測定会は、開催地域の自治体と北翔大学との連携により実施されます。

測定結果

 運動教室参加者を対象に、3カ月に1度体力測定を行います。測定結果を北翔大学生涯スポーツ学部が解析。このデータを基に、指導者は参加者の体力を正確に把握し、安全に指導いたします。測定結果は参加者にも提供され、定期的に自分の体力の弱い部分、改善された部分を知ることで、運動の意欲へとつなげていきます。測定結果一覧表は参加者の同意を得て自治体に提供することも可能です。

測定結果個人票
測定結果一覧表

体力別の運動指導

 週に1回1時間の運動を通年で継続します。体力測定の結果にもとづいて、体力別(地域によっては地区別)にクラス分けし健康運動指導の専門家(健康運動指導士)が一人ひとりの体力に合わせ、やる気を高める運動をご提案します。すべてのクラスで頭とカラダを連動させる手指の体操、日常生活を豊かに過ごすための足腰の筋力トレーニング、参加者同士の交流を深めるレクリエーション運動をプログラムしています。

安全に楽しく参加できるよう心がけています

 安全面への配慮はもちろんですが、その日の参加者の状況や体調を見て随時プログラムを変えるなど、皆さんが楽しくいい雰囲気で参加できるよう、常に参加される方の気持ちになって考え、自分も楽しみながら行うことを心がけて指導をしています。継続することで加齢とともに落ちてしまいがちな体力を、現状のまま維持できたり、人とのつながりができることで気持ちも明るくなるといった効果が見られています。

健康運動指導士とは

人々の健康を維持、改善するために、安全で効果的な運動プログラムを作成し指導する専門家です。まる元では資格取得後5ヶ月の特別訓練で、高齢者に配慮した優しい指導ができる健康運動指導士を育てています。

Aクラス赤平市の場合

おおむね膝や腰の痛みなどにより杖歩行が必要な方や、立ち座りなどの日常生活に不安のある方に参加いただけるクラスです。椅子に座ったままでも行える種目を中心に運動します。

円形になり、指導者と参加者の距離を縮め一緒に教室を作っていきます。

参加者一人ひとりに寄り添い、安全で安心なクラス運営を行ないます。

膝痛の予防や改善に有効な筋力トレーニングを丁寧にわかりやすく指導します。

日常生活を過ごしやすくする足腰の運動を参加者の様子に合わせて指導します。

Bクラス赤平市の場合

日常生活は不安なく過ごせていても、膝や腰などの関節の痛みに悩んでいる方に参加いただけるクラスです。椅子に座ったままでも行なえる種目や足踏み運動、レクリエーション運動を行ないます。

自分のペースと自分のできる範囲で、気持ちの良い運動になることを心がけています。

無理なく少しずつ参加者同士の距離を縮め、触れ合いを大事にしています。

楽しく安全に運動が出来るよう、運動量の調節やリスク管理を常に行なっています。

参加者同士で誘い合いながら教室へ通ったり、普段の生活での交流が増えてきます。

Cクラス赤平市の場合

元気で長生きをするために、年齢とともに衰えていく体力をいつまでも維持出来るように効果的なプログラムを提供します。さまざまなレクリエーション運動によって参加者との交流が深まります。

笑顔があふれるクラスを心がけることで教室に参加したい気持ちを醸成します。

頭とカラダの連動性など複雑な動きに慣れることで認知機能の低下予防につなげています。

大切な筋力トレーニングの方法を確実に学び、自宅でも実施できるようにお伝えします。

少しずつダイナミックな動きを取り入れ、関節の可動性を維持します。

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